しなの鉄道、大屋駅を降りて海野宿へ向かってみる。今回は、現在、海野宿のパンフレットに掲載されていないお店を取り上げてみた。海野宿は、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている長野県東御市『海野宿』。
海野宿は江戸時代に栄えた宿場町で、明治時代には、宿場町は衰退し養蚕のまちとして栄えた。江戸時代、旅館として使われていた旅籠造りの建物、明治時代、養蚕に使われて いた蚕室造りの建物が混在して残され、今ではノスタルジックな雰囲気を醸し出している。白鳥神社をから始まり、全長650mほどの街道沿いには、現在、一般の住宅やショップが100棟ほど並ぶ。道路には馬の水飲み場として利用されていた水路と、歩道 と車道に分けられている。
1896年に諏訪地方や地元住民による日本初の請願駅として建てられた大屋駅。樹齢どのくらいだろう、駅舎を覆うようなりっぱな桜が約100年の住民の乗り降りを見下ろしている。駅舎の切り妻にあるアールデコのような模様は、樹齢100年を超えるサクラの木ともども大多くの利用者の記憶に残っている。