伝統工芸士の手で生まれ変わる

知人の上田林檎農家の林檎の木を伐採して欲しい。高齢で林檎果樹園を維持出来ない、 そして昔の品種なので今の消費者ニーズに合わないので売れない。

 

NPO春日部地域資源振興会を立ち上げた春日部桐たんす伝統工芸士の飯島勤さんがそんな連絡を受けたのが2017年。

上田まで足を運び見に行くと、大きな林檎の木の中心部は腐り、害虫の被害に遭っていた。

けれども美しい部分はまだ残っていて林檎の香りもする。

なんとかして生まれ変わらせたい

沢山実を付け皆さんを喜ばせた時代が過ぎ、年老いて害虫や病気になり最後は朽ち果てる、なんと可哀想な、どうにかして生まれ変わらせたい!

と飯島さんに思いが芽生え、再利用を考えた。

木を乾燥させること数年。

桐たんす伝統工芸士の技術でできたお弁当箱が完成した。

シンプルで堅くがっしりとしたお弁当箱。上田の年老いた林檎の木が新しい形で生まれ変わり、上田ゆかりの地真田紐の留め具で完成。販売店も募集している。

飯島桐箪笥製作所

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