軽井沢追分にある「文化磁場油や」

江戸時代には大名が泊まる脇本陣を務めた由緒ある旅籠であった旧油屋。

昭和13年に江戸時代の建物が事で焼失し、現在の位置に移転した。

昭和の時代には、「油屋旅館は堀辰雄・立原道造・加藤周一など多くの文士・知識人たちが執筆に使った宿。

「旧油屋旅館」の隣地で、2006年から古書店「追分コロニー」を営んでいた斎藤尚宏さん、奥様(祐子さん)が地元追分のルーツがあって、若い頃から毎夏この地に通っていた。

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昭和レトロな「油や」本館の正面玄関、築80年の建物は丸子町の豪邸を移築した建物。

古き良き建物を残すプロジェクト

斎藤さん夫妻は古書店をオープンさせた後、油屋旅館が売りに出されたことを知り、どうにかしてこの古き良き建物を残していきたいと、尚宏さんが銀行に勤めていたときの金融ノウハウと知人などのネットワークを使い保存活動を始めた。

 

平成24年に「NPO法人 油やプロジェクト」を始動。

 

本館2Fの和室5部屋は昭和の雰囲気をそのまま残した、静かで簡素な建物での素泊まり宿として修復・改装をし、1階には、カフェ、陶器、染織などのクラフトショップ、アートギャラリー、古書店、古レコード店などのテナントが入り賑やかになった。

そしてギャラリーや裏庭テラスではコンサート、落語、演劇などのイベントも年に数回行れている。

“これからも楽しく人が語らえて、ゆったり落ち着く場として多くの人に知ってもらいたい”

と斎藤さん。

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本館2Fのアート部屋、襖や障子を「アーティスト・イン・レジデンス」で制作した作品で装飾。

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文化磁場油や 斎藤尚宏・祐子さんご夫妻

▸ 信濃追分文化磁場油や

TEL. 0267-31-6511

WEB. 信濃追分文化磁場油や(中山道軽井沢追分宿) | ギャラリー・カフェ・古本・素泊り宿 (aburaya-project.com)

▸ NPO油やプロジェクト事務局古書追分コロニー

TEL. 0267-46-8088

▸ 2022年スケジュール

2022年4月23日(土)~11月6日(日) ※冬季閉館※